作るって楽しい!私はいつもそう感じています。
皆さんはいかがですか?
① 手を動かす楽しさ
金属を切る、叩く、曲げる、磨く。
手を動かしているうちに、少しずつ形が変わっていく。思いどおりに形が出来たときの嬉しさ。
時には偶然できた形が面白かったり、頭で考えるだけでは得られない楽しさもあります。
② 変化を見る楽しさ
ただの金属の板や線が、加工することで立体的に、作品になっていく。
自分の手によって素材が変化すること自体が面白い。
③ 自分で考えたものが形になる楽しさ
頭の中にあったイメージが、現実の作品になる。
思い描いた通りにできたときの喜びは、ものづくりならでは。
④ できることが増える楽しさ
努力を重ね、以前はできなかった加工ができるようになる。
失敗した理由がわかるようになる。自分の成長を実感できるのも、続ける楽しさのひとつ。
⑤ 自分だけのものを作る楽しさ
正解がひとつではないからこそ、素材や形を選び、自分なりの工夫を加えられる。
人と同じ課題に取り組んでも、解釈や技術によって、完成した作品にはその人らしい違いが生まれます。
ほかにも、「夢中になって時間を忘れる」「完成したものを身につける」「誰かに喜んでもらう」などなど。
こうして並べてみると、楽しさにもいろいろな種類がありますね。
でも、作ることには難しさもある
— オリジナリティを追求する苦しさや、技術的な壁
ものづくりには、思いどおりにいかないことも、悩むこともあります。
それでも、自分の手で何かを生み出すことには、ほかでは得られない楽しさがあります。
試作や練習を繰り返す中で、できなかったことができるようになる喜び。
そして、完成した作品を見て「作ってよかった」と思える喜び。
では、できることを増やすには、どうしたらよいのでしょう。
出来ることを増やすために、工程を少しずつ増やしてみよう 。
まずは
① 切って磨く
↓
② 切ってロウ付けして整えて磨く
↓
③ ②を繰り返してパーツを組み立てる
↓
④ さらに細かい部品を寄せ集めて作り上げる
これは単に簡単なものから難しいものへ、という話だけではありません。
工程がひとつ増えると、考えることや注意することも増えるのです。
切って磨くだけなら、その作業に集中できる。
ロウ付けが加われば、接合する位置や熱のかけ方を考える必要がある。
さらに複数のパーツを組み立てるなら、それぞれの寸法や接合順序も考えなければならない。
つまり、工程を少しずつ増やすことで、技術だけでなく、判断する力も身についていく。
作りたい気持ちも忘れずに
— 難しいものに挑戦することも大切にする
「簡単なものから始めましょう」というのは正論ですが、早く上達したい、あれが作りたい!という目標がある人には、少しまどろっこしく感じられるかもしれません。
「難しそう。でも、どうしても作ってみたいものがある。」それも、ものづくりを続ける大切な原動力です。
基本を積み重ねることと、作りたい気持ちを大切にすること。その両方があっていいのです。
もちろん、時間はかかります。それでも、まずはやってみることが大切です。
挑戦してつまずいたところは、そのままにせず、何が難しかったのかを考えてみましょう。
「作りたいものがあるから、次に覚えたい技術が見えてくる」という考え方も大切です。
たとえば、難しい作品に挑戦してみて、今の技術では難しいとわかったら、必要な工程を分解して練習する。
あるいは、できるところまで作ってみて、残りは学びながら進めるのもアリでしょう。
最初から完璧にできる必要はないし、遠回りに見えても、挑戦した経験が次の制作につながることもあります。
「難しいから、まだ作ってはいけない」ではありません。
もちろん、時間はかかります。それでも、まずはやってみることが大切です。
楽しい。だから人はものを作る
ものづくりには、楽しいことばかりではなく、悩んだり、思いどおりにいかなかったりすることもあります。
苦しいなと思ったときは、少し手を止めてみるのもいいでしょう。
ひとつのことに囚われず、一歩でも十歩でも下がって、広い視野で眺めてみる。
今までできなかったことができるようになる喜び。
自分の考えたものが形になる喜び。
そんな楽しさを嚙みしめながら、日々の制作に取り組むのです。