前回は、制作のための5科目のお話をお届けしました。
今回は、販売について触れたいと思います。
ジュエリーは、制作しただけではお客様のところには届きません。
作品を作ることと同じように、作品を知ってもらい、手に取っていただくための工夫も必要になります。
皆さんは、SNSで発信したり、イベントに参加したり、きっといろんなことを頑張っていることでしょう。
本来のジュエリー業界は分業制で、職人、企画者、販売者など、それぞれに役割があります。
しかし一人ですべてやろうとしている作家さん。
”ひとりでは難しいことに挑戦している”ことに気づいていますか?
ちょっと相談できる仲間を見つけましょう。
友人に作品を見てもらって意見を聞いたり、イベントで知り合った方や小売店のスタッフさんなど、
多くの目で客観的に作品を見てもらいましょう。
自分とは違う目で作品を見てもらうことも、とても大切です。
そして、5つの視点で作品を客観的に見てみましょう。
その1 色
「この色の石は、何色の服に合う?」
→ 色相・明度・彩度
→ 肌や髪、服との関係
→ ゴールド・シルバーとの組み合わせ
カラーコーディネートという資格もあるくらい、色は私たちの嗜好やイメージにとって大切です。
その色は、どんな時にどのように、お客様を引き立ててくれるのか。
作り手はなぜその石をそのデザインに選んだのか。
作品の説明をするときに話題の一つとして導入してみましょう。
もちろん、「作家自身が好きな色」、というのもアリですよ。
その2 形
「丸顔だから丸いピアスは似合わない?」
→ 顔の輪郭とジュエリーの形
→ 丸・四角・三角・縦長・横長
→ 「似合わない」ではなく、どう見せたいか
形は、身長やお顔の輪郭、首の長さから指の形に至るまで、
色々な見方が出来ます。
さきほどの「丸顔だから丸いピアスは似合わない?」という疑問に対しての
答えは「いいえ」。
全体のバランスや、どう見せたいのかで選ぶようにアドバイスすることが出来ます。
丸は優しい印象を与えますから、そんなイメージを大事にしたい人にはうってつけですよね。^^
その3 バランス
「大きなジュエリーが似合う人、繊細なものが似合う人」
→ 身長
→ 骨格・体格
→ 首や肩のライン
→ 手や指の大きさ
→ ジュエリーのボリューム
やはり全身全体のバランスを見ることが大切ですよね。
試着してもらう時に、必ず鏡に映して、できれば姿見で確認できれば尚良いです。
ジュエリーコーディネーターのテキストには様々なパターンが掲載されています。
ジュエリー協会や一般書店でも取り扱いがありますので、ご一読をお勧めします。
興味がある方は教室の書籍にもありますのでご覧ください。
その4 ファッション
「ジュエリーは服の一部として考える」
→ カジュアル/フォーマル
→ シンプル/華やか
→ 素材感
→ ネックラインとネックレス
→ 袖とブレスレット
→ 襟とピアス
Vネックの服には縦のラインを意識したネックレス、
シャツには短めのネックレスやペンダント、
袖がふんわりした服には、ブレスレットを控えめにする……
「この服には絶対これ!」ではなく、「どんな印象を作りたいか」ということを重視しましょう。
ジュエリーは服の「あとから足す飾り」ではなく、コーディネート全体を完成させる一つの要素です。
その5 人
ここが一番大事。「似合う」を決めつけない。
「この人にはこれが似合う」と、作り手が決めつけてしまわないこと。
お客様が好きなのは、どんな色でしょう。
普段はどんな服を着ているでしょう。
どんな場面でジュエリーを身につけたいのでしょう。
そして何より、
「どんな自分になりたいと思っているのか」
そこまで想像できると、ジュエリーの提案はもっと楽しくなります。
良い接客・情報発信は、お客様が「これを身につけたい」と思えるお手伝いをすることだと言えます^^
全ての視点をクリアするということではなく、色々な見方で作品を視るという、表現する方法として捉えてください。
販売については以前にも書いていますので、過去記事も併せてご覧ください。
*関連の過去記事もどうぞ
作品紹介のまとめ方(月曜定期便11) https://www.craftroom.jp/2025/03/17/mon11/
商品企画を考えるときのポイント(月曜定期便47) https://www.craftroom.jp/2025/12/01/mon47/
販売イベントに出ようと思ったときに考えること(月曜定期便39) https://www.craftroom.jp/2025/10/06/mon39/
イベント参加のノウハウ(月曜定期便50) https://www.craftroom.jp/2025/12/22/mon50/
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