宝石の見分けと鑑別(月曜定期便88)

昨日まで開催していたCRAFTROOM FESTIVAL(クラフトルームフェスティバル)で、
赤色宝石と青色宝石の鑑別の時間を各1時間ずつ持ちました。

1時間で鑑別の基本を説明することは、
正直なところムズカシイ。

「宝石学」は、学位が取れるくらいの専門的な学問なので、
私自身も「まだまだ」です。

ですから、石を19~20石見てもらい、答え合わせをしながら
部分的な鑑別方法の説明をさせていただきました。

ところどころ専門用語が出てきてわかりにくかったと思いますし、
単純にまとめなおしてブログとして掲載します。

人によって色の見え方は違えど、色石はほとんどの人が「色」判断をします。
つまり、自分のいままでの経験によって判断していることになります。

だから、人は見たことのある色石はその経験を覚えていて、それを基に判断しています。
今回番号順に並んだ石は、種別は無視した並び方です。
それだけでも混乱したと思います。

石を判断するときに見るところ

目視でみたところの
1.色
2.透明、半透明、不透明
3.輝き
4.多色

10倍ルーペで拡大してみた時の
1.表面の傷
2.内側の傷、内包物

石を見慣れている人は、このあたりで大体の「予想」を立てることが出来ます。



ここから先は、結晶系や特徴を理解して、機材を使って調べていきます



偏光機
下からライトを照らし、2枚の偏光板の間に石を置き回転させて、石が単屈折か複屈折かを判断します。
1.暗いまま 単屈折 等方性 
2.明暗繰り返し 複屈折 1軸性2軸性
3.明るいまま 多結晶質などの可能性
4.異常消光 結晶のひずみなどによる可能性

2色鏡
多色性を調べます。
1軸性は2色、2軸性は2~3色。

CCF(チェルシーカラーフィルター)
赤と緑だけを透過するフィルター

UVライト(短波・長波)
蛍光を判断します

屈折計
石に光を入れ、光の屈折の仕方から「屈折率」を読み取ります。
宝石によって屈折率の範囲が違うため、鑑別の重要な手がかりになります。


目視だけで石を確定したり、
ひとつの検査結果だけで判断したりするのではなく、
複数の検査結果を組み合わせて、総合的に判断するのが鑑別です。

さらに高度な検査器具を使って、鑑別機関は日々石を調べたり、研究したりされています。
成分分析やX線検査など、機械も医療機器と同じようなイメージで科学的で高額です。
産地鑑別など特殊な検査もあります。

石の鑑別には、検査料という鑑別料金が発生し、その証明書である「鑑別書」も有料です。
高額な石には、その検査をする「価値」が含められその分高価です。
一方で、すべての石に詳細な鑑別を行うわけではありません。
石の価格や流通量などによって、検査にかけられるコストも変わります。
そのため、流通段階で表示された名称が、その後の検査によって別の石だと分かるケースもあります。


そこで、「簡易鑑別」という軽い検査や、もっと軽い検査でせめてざっくりと検査してから
流通させることで費用を抑えることもあるでしょう。

一般に「鑑定書」と呼ばれているものは、ダイヤモンドのグレーディングレポートを指します。
ダイヤモンドの4C(カラー、クラリティ、カラット、カット)を評価した証明書です。

教室では、受講生さんは「宝石学」も学ぶことが出来ます。
(正式な鑑別機関や学校でのコースではありませんので資格取得はできません。)
ご興味があり方は、「座学」でご予約の上、宝石学をとご連絡ください。
その際のテキストは、ご自身がお持ちの本を使っても良いですし、教室にある資料を使用することもできます。
(テキスト配布はありません)
その時間に検査機材を貸しますので、じっくり検査をするのも、石好きには楽しいですよ。^^


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