日本のジュエリーの変遷(月曜定期便7)

日本のジュエリーのについて、超短でまとめてみました。
日本のジュエリー史といえば、真珠について語りたくなるのですが、今回はがまんします。^^

大まかな歴史

古代(縄文~奈良時代)
勾玉(まがたま)など:縄文時代から使われ、装飾品や呪術的な意味を持つ。
金属工芸の発展:弥生時代以降、青銅や金製の装飾品が登場。

中世(平安~江戸時代)

公家文化と装飾品:平安時代、金銀や宝石を使った装飾品が広まる。
武士の装飾:鎧や刀の装飾に金工技術が発展。
江戸時代のかんざし:髪飾りや銀製品が流行。

ここまでは、独特の装束に似合う装身具。
庶民の飾りは入手しやすい素材や地域性のある特産・技術のもの。

近代(明治~昭和)

西洋文化の影響:明治時代に西洋のジュエリー技術が導入される。
日本独自の技法:七宝や彫金技術が発展し、海外でも評価される。

廃刀令によって刀を作れなくなり、一部の錺職人は刀の鍔からジュエリーに転職。
万国博覧会での日本の伝統工芸に対する諸外国の評価は高く、海外ジュエリーも日本の影響を受けています。


昭和から現代までの日本のジュエリーの発展

  1. 昭和(戦後復興とジュエリーの普及)
    戦後(1950年代)

  欧米文化の流入とともに、ジュエリーが一般層にも広がり始める。
  日本で結婚指輪・婚約指輪の習慣が根付き始めたのはこのころ。

  高度経済成長期(1960~70年代)

  経済成長により、ジュエリーが富裕層だけでなく中間層にも普及。
  1970年、大阪万博で世界のジュエリーブランドが紹介される。
  プラチナやダイヤモンドが人気に。

  バブル期(1980年代)

  高級ジュエリーが大流行。海外ブランドの人気が高まる。
  「婚約指輪は給料の3か月分」のキャッチコピーが定着。
  日本のジュエリーデザインも多様化し、高級ブランドが確立。

  1. 平成(ジュエリーのカジュアル化と個性化)
    1990年代(バブル崩壊後)

  高級ジュエリーの需要が減少し、シンプルで実用的なデザインが主流に。
  パールやシルバーアクセサリーが人気に。
  ハンドメイドや個人ブランドが徐々に注目され始める。


  2000年代(ライトジュエリーの普及)

  アクセサリー感覚で楽しむファッションジュエリーが人気に。
  「可愛い・プチプラ」なブランドが成長。
  インターネット通販が発展し、個人ブランドが台頭。

  1. 令和(多様化とサステナビリティ)
    2010年代以降
    ハンドメイドジュエリーの人気が加速。ハンドメイドのプラットフォームが普及。
    SDGs・エシカルジュエリーが注目される。
    伝統技術と現代デザインの融合(彫金、七宝などの再評価)。
    SNSを活用したジュエリー販売が一般化。

昭和後半から現在にかけて、日本のジュエリーは「高級品 → カジュアル化 → 多様化・個性化」と変化してきました。今は、ハンドメイドやサステナブルなジュエリーが注目され、作り手と買い手の距離が近くなっています。

さて、日本にジュエリースクールができたのは、 1970年代~1980年代 頃からです。

1970年代:ジュエリー教育の始まり
高度経済成長によりジュエリー市場が拡大し、専門的な技術を学ぶ場が求められるようになった。
1970年代後半に、国内で名立たるスクールが設立。
海外のジュエリー技術を学ぶため、ヨーロッパの技法を取り入れる動きもあった。
1980年代~1990年代:本格的なジュエリー教育機関の成長
バブル経済の影響で ジュエリー業界が急成長し、専門学校や大学でのジュエリー教育が本格化。
1980年後半、 宝石鑑定の教育が広まる。
2000年代~現在:多様な学びの場が広がる
ハンドメイドブーム・個人ブランドの成長により、短期間で学べるスクール や オンライン講座 登場。
伝統工芸の復興と組み合わせたジュエリー教育も注目されるようになりました。

ジュエリースクールは、専門性の高い教育機関から多様性のある生涯学習の場へと変化しています。
そして製法も、ジュエリーも日々変化しています。

情報収集とたくさんのひらめき、そして技術、工具や機械(PC含む)を操る力。
これらは簡単ではありませんが、素敵な作品を生み出せる機会が増えていると思いませんか?

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