今回は、WEB講座の中から一部抜粋してご紹介します。
宝石を安全にジュエリーに留める。
その時に大きな役割をもっているのが「石座(いしざ)」です。
そして、宝石のカットは、その石の美しさを引き出すために施されています。
デザインするときも、制作するときも、役割を理解しておくと役に立ちます。
1 宝石のカットの種類
宝石は、石の性質によってカッティング法が異なります。
宝石を一番美しく見せるために施される人的加工なので、それぞれの宝石の美しさ、耐久性を考慮して施されています。
一般的なカットの種類は、以下のようなものです。覚えておくと便利ですよ。
見た目の形状
形状名 | 形 | 形状名 | 形 |
ラウンド | 丸 | スクエア | 四角 |
オーバル | 楕円(小判) | バケット | 長方形 |
ペアシェイプ | 洋梨(しずく) | テーパー | 台形 |
ハートシェイプ | ハート | オクタゴン | 八角形 |
マーキーズ | アーモンド(舟) | エメラルド | 八角長方形 |
トリリアント | 三角 |
上の表に、「形状名」と書きましたが、正式な名称はカットの種類で変化します。
カットの種類
大きく「ファセットカット」と「カボッションカット」があります。
ファセットカットとは、平らな面が複数連なっているカットのこと
どのようにカットがつけられているかによって、ブリリアント、ファンシー、ステップ、ミックスという名称があります。


カボッションカットとは、 つるんとしたドーム状のカットのこと
高さでハイ・ロー、裏の状態でシングル、ダブルの呼び方があります。

「形状名」+「カット」で呼び方が決まります。
ラウンド・ブリリアントカット
オーバル・ミックスカット
オーバル・ファセットカット
オーバル・バフトップカット などなど
2 石座の役割
石座とは、カットされた宝石を留めるために安定した台座に乗せることで留めやすくするものです。
単に「座(ざ)」と呼ぶ場合もあります。
座は、石を保護する役割もありますので、石の形状に合わせて、座にセットします。
(「座らせる」とも言います)
合成石や規格サイズの石は、決まったバランスでカットされるので座も作りやすいのですが、天然石で1点ものの場合は、結晶からいかに大きくカットするかを重視される場合も多いので、形状が整っていない場合もあります。(「座りが悪い」と言います)
左側が裏面がいびつで座りが悪い石。
重要なのは、裏面の形と角度です。
画像の矢印の斜面が石の傾斜に沿っている方が、石への負担が少なくて済みます。

つまり、座の傾斜は石にピンポイントで負担をかけないように考慮してあります。
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上記までがWEB講座の一部です。
WEB講座の内容は、メンバーさんは教室のiPadでご覧いただけます。
実際のところ無料動画も多いので、WEB講座は需要があまりないようです。^^
来年はもう少し使い勝手がいいように改良していこうと思っています
ついでのご案内ですが、
来月の10/29-11/1は、宝石研磨のコースがあります。
研磨とカットの種類も増え、ますます楽しみな宝石研磨コースです。
バフトップ、カボッションカットや原石からのフリースタイルは、
通常の宝石研磨枠でも研磨可能です。
そして、宝石について知りたい方は、座学にて「作り手のための宝石講座」も行います。
水曜日午後の座学、もしくは第二日曜日の午後の座学にて受講でします。
個別授業で、予約時開講となります。資料の準備がありますので事前にお知らせください。
石留めの種類は、過去記事へ
石留めのいろいろ(月曜定期便5)https://www.craftroom.jp/2025/02/03/mon5/
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