自宅でジュエリー制作は出来る?(月曜定期便65)

趣味として、仕事として、ジュエリー制作を目指す人は少なくありません。

いわゆる独立した「職人さん」は、自宅工房で仕事をしている人もいらっしゃいます。

今は、工具もネット販売で探せるし、Youtubeや色々なSNSで情報も見ることが出来ます。

自宅で制作するためにどのような環境を整える必要があるかをピックアップしてみましょう。

ジュエリー制作を始めるとき、まず工具を揃えることに意識が向きがちです。

けれど実際には、「どんな環境で作業するか」も同じくらい大切です。

特に自宅で制作する場合は、 安全面や騒音、作業効率などを自分で整える必要があります。

1.作業台まわりの工夫

まずは制作の中心となる作業台です。

・安定していてぐらつかないこと
・適切な高さ(長時間でも疲れにくい)⇒椅子は低め、すり板は肩くらいの高さ(だいたい90cm)
・丈夫な素材であること

市販の作業机でも構いませんし、 彫金用の作業台や、天板を補強したものを使うと安心です。
作業スペースは「広すぎなくてOK」。
手の届く範囲に道具が収まる方が、効率よく動けます。

2.火まわりの安全対策

ロウ付けなど火を使う作業では、特に注意が必要です。

・耐火ボードやレンガを敷く
・壁側にも注意
・周囲に燃えやすいものを置かない
・火が見えやすいようにちょっと影になっている
・消火手段(水・濡れぞうきん・消火器など)を用意する

そして忘れがちなのが「換気」です。
ガスやフラックス、希硫酸の飛び散りも、少なからず体に影響を与えます。

3.騒音と振動への配慮

金属を叩く作業は、想像以上に音と振動が出ます。

・金床の下にゴムマットを敷く
・ハンマー作業用に防振台を使う
・時間帯に配慮する  

集合住宅では特に重要なポイントです。

4.照明と視界の確保

細かい作業が多いジュエリー制作では、 光の環境も仕上がりに大きく影響します。

・手元をしっかり照らすライト
・影が出にくい位置からの照明
・必要に応じてルーペや拡大鏡を使う

5.整理整頓と導線づくり

意外と差が出るのが「片付けやすさ」です。

・使う道具の定位置を決める
・よく使うものはすぐ取れる場所に
・火まわりと可燃物の距離を保つ

自宅での制作環境は、最初から完璧である必要はありません。
必要な環境を整えることにも、工具にも初期段階で費用がかかります。

全てを揃えないと制作が出来ないかと考えると、そうでもありません。
教室に通う皆さんは、自宅と教室、工房が二つありますので、上手く使い分けることが出来ます。

自宅でできる作業・教室で行いたい作業

ジュエリー制作は、すべてを自宅で行う必要はありません。

環境に合わせて「できること」を選ぶことも、長く続けるコツです。

以下は、自宅で取り組みやすい作業と、教室で行うのがおすすめな作業を整理してみます。

1.自宅で取り組みやすい作業

比較的安全で、音や火をあまり使わない作業です。

・デザイン(スケッチ・構想)
・ワックス原型の制作(ロストワックス)
・やすりがけ、研磨(軽作業)
・石留めや彫留めの練習
・パーツの組み立て(丸カン、簡単な接続)
・仕上げ磨き(バフモーターを使わない範囲)

静かにできる作業は、自宅制作と相性が良い部分です。

2.環境を整えれば自宅でも可能な作業

少し注意が必要ですが、設備次第で対応できる作業です。

・糸ノコでの切り出し(振動・音に配慮)
・軽い打ち出し作業(防音・防振対策)
・小型バーナーでのロウ付け(換気・防火対策必須)
・簡単な曲げ加工や成形

このあたりは「無理せず、できる範囲で」が大切です。

3.教室で行うのがおすすめな作業

安全面や設備の面から、教室で行う方が安心な工程です。

・本格的なロウ付け作業(火力が必要なもの)
・大型の研磨機・バフ作業
・強い打撃を伴う加工(打出し・鍛造など)

4.外注加工という選択肢

すべてを自分で行わなくても、専門業者に依頼するという方法もあります。

・鋳造(キャスティング)関連作業
・メッキ加工

→ 設備の整った場所や専門の技術を活用することで、
安全性も仕上がりも安定します。

ジュエリー業界は「分業」で成り立っています。
「すべてを一か所で完結させる」必要はなく、
場所ごとに役割を分けることも、効率の良い制作方法のひとつです。

自宅では「できることを無理なく」、教室や外注は「要となる工程を安心して」
そんなふうに使い分けながら、制作を続けていけるのが望ましいですね。

ちなみに、クラフトルームHAKATAのWEBレッスンは、
貴金属制作に関するコンテンツは、自宅で挑戦するには環境を整える必要があります。
たくさんの工具がありますので、教室で主に使っているものを中心に紹介しつつ、
レッスンを展開していきます。
ワックスは自宅でも比較的取り組みやすいのと、商品知識などの座学は学びのプラスになるように用意しています。

お知らせにもご案内をしていますので、ご興味があればご覧ください。

井手が30代のころ、自宅で作業台にしていたスペース。
主にワックス作業をしていました。
引き出しを変えると金属用に早変わり^^

とにかく目の前に工具が沢山。
引き出しにも材料や仕事の資料をすぐ見える範囲に。
安定感があって便利に使えれば、基本的にはなんだって良いんです。

※火を使うときは、別の場所で。

こちらもどうぞ。

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