いつかは自分の作品で食べていけたら…
そんな希望を持つ人は多いと思います。
年末が近づくと、来年の事を考えたり、これからどうしようと悩んだり。
実際に家のことや仕事があり、制作時間が思うように取れなかったり、生活とのバランスを考えると、いきなり「独立」はとてもハードルが高いものです。
教室の受講生さんも、色々な環境の中、時間を見つけて通って来られ、少しずつ制作しながら技術の習得に取り組まれています。
勉強しながらでも、完全に習得する前でも活動を始められるのは、「作家」のメリットだと思います。
今の技量で、作れる作品で、商品として並べることが出来るから。もちろん、気に入らなければお客様は購入してくれませんから、レベルは上げていかないといけません。
お客様は、気に入った作家が育つのを待ってくれたりします。なんてありがたいことでしょうか✨
さて、その「作家」ですが、世の中では“副業”と呼ばれたりします。本気で制作をしている方にとっては不本意だと思いますが、多くの方が他に仕事を持っている事が多いからです。
■ なぜ“副業”作家という形が多いのか?
そのメリットは
①本業で、生活の基盤を守る
②材料費などの経費を無理に捻出しない(出せる範囲でセーブする)
③家族や仕事との両立がしやすい(制作や活動は周囲の協力を得ながら出来る時に)
■ “副業”成立のラインは?
副業は、売上が小さくてもちゃんと成り立ちます。
*年間売上 30〜150万円
*月に数点〜十数点売れるペース
これで「やりがい+収入+経験値」が得られます。
■ 扶養に入ったまま活動できる?
できます。
ポイントは、判断に使われるのが「売上」ではなく “所得(利益)” ということです。
作品の売上
材料費・外注費などの経費
=差し引いた金額が“所得”
この所得が一定ライン以下なら、扶養から外れる必要はありません。
イベント出店やネット販売をしていても、“扶養内の副業”は珍しくありません。
■ 副業のまま上手に成長するためのヒント
*毎日作らなくてもよい。週1〜2日でも積み重ね。
*発信は“できる日だけ”で十分
*1点物を大切に、無理な量産はしない
*作品のテーマを持つと、ファンがつきやすい
“続けること”がいちばんの力になります。
少ない時間でも、ほんの少しずつ続けていくことが前に進んでいきます。
■ 独立だけが正解じゃない。小さく育てる働き方もある
ジュエリー作家として生きていく道は、ひとつじゃありません。
がっつり独立する道もあれば、
仕事や家庭と両立しながら副業として育てる道もあります。
そして後者は、心に負担が少なく、長く続けられて、結果的に無理せず自分を伸ばしていけます。
作家としてのスタートは、とても優しい選択なので、あなたのペースで自分と作品を育てていきましょう。
■そして本格的に独立を選ぶ方は、
「個人事業主」としてあるいは「法人」としての社会的なルールに従う必要がありますので、
より専門的な知識を得られるように努力を要します。
制作のみならず必要な情報を得るために、教室では起業講座や専門的な座学も行っています。(希望者のみ)
仕事には、納税等の社会的責任が伴います。
◾️本業なのか、副業なのか
それは「結果は後からついて来るものだ」と、もっとのんびりした気持ちで良いと思います。
まずは作れるようになる事を目標にして、たくさんの制作事例を作りあげましょう。
そして、ネット販売にしろ対面にしろ、売ることの大変さを経験しましょう。
急がず着実に。
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