貴金属にとって、重さは重要です。
使いたい放題に使えるものでもないし、使ったらそれだけ費用がかかります。
そして、作る時に見積もりを出すにも、この考え方は役にたちます。
■ そもそも比重とはなんでしょう。
比重 = 「1cm³あたりの重さ(g)」
物質はそれぞれ、同じ大きさでも重さが違います。
解りやすい例として、鉄の塊1cm立方体と、プラスチックの塊1cm立方体では、どちらが重いか。
想像しやすいですよね^^
私たちの生活の中で実感していることだから、想像しやすいのです。
では、ジュエリーの素材ではどうでしょう。
「1gがどれくらいの大きさか?」で考えてみます。
計算式が並ぶと頭か拒否しますので、単純に立方体で表しますね。
素材 | 比重 | 1gの立方体の一辺 |
---|---|---|
Pt900 | 21.6 | 約3.57mm |
K24(純金) | 19.3 | 約3.72mm |
K18 | 15.6 | 約4.00mm |
SV925 | 10.35 | 約4.56mm |
銀(Ag) | 10.5 | 約4.54mm |
銅(Cu) | 8.9 | 約4.79mm |
真鍮 | 8.5 | 約4.91mm |
◆1gあたりの立方体サイズを小さい順に並べると、比重が重い順となります。
ワックス制作にも応用できます。
ワックスの1gは、比重1にほぼ等しいので、上の表の比重を掛け算すれば、大体の重量の目安になります。(縮みや減りを考慮に入れるなら、1割程度増して計算すると良いでしょう)
手作りの場合も、必ず金属は減りが生じますので、制作前の地金は多めに必要です。
沢山経験を積むことで、大体の大きさで重量を想像できるようになります。
計りを身近に置いて、計測する癖をつけると良いですよ。^^
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