ガスバーナーの基本的な仕組み(月曜定期便15)

今日は、教室で使っているガスバーナーについて解説します^^

◆ガスバーナーの基本的な仕組み
ガスバーナーは「ガス(燃料)と空気(酸素)を混ぜて燃やす」道具です。

① 燃料ガス 教室では都市ガスを使用
② 空気(または酸素)
ガスが燃えるためには酸素が必要。コンプレッサーで送り込みます。
③ ミキサー(混合部)
ガスと空気を適切な割合で混ぜる部分。皆さんの手元の弁で調整しています。
④ ノズル(噴出口)
混ざったガスが出てくるところ。ここで点火。
ガスを放出しないように、先にライターの火をノズルの前で着火します。

【1】酸素バーナーと通常のガスバーナーの違い


右:ガスバーナー
左:酸素バーナー

▶ 普通のガスバーナー(エア混合型)
酸素供給は、 空気中の酸素を取り込む方法。
教室のバーナーはコンプレッサーでエア(空気)を供給しています。(時々スイッチ入れ忘れてます🤭)
火力 は中くらい(800~1,200℃程度)
炎の色 は淡い青色~黄色

真鍮、銀、金で使っています。


▶ 酸素バーナー(酸素・燃料ガスのダブル供給)
酸素供給は、 専用の酸素ボンベから供給。
火力は超高温(1,500~2,500℃)
炎の色 青白く、とがったシャープな炎

金、プラチナで使っています。

【2】ロウ付けにおすすめの火の当て方

ロウ付けには火の当て方・場所・炎の種類が大事です

基本の炎の部分
炎には3つのゾーンがあります
🔵←青い炎の先端(もっとも熱い)
🔷←内炎(青い火)
🔶←外炎(青い火より温度が低い)

ロウ付けのコツ:
火の場所は、 内炎の先端〜少し外側を使う
当て方は、 パーツ全体を温めてから、その後ロウを置いた部分に集中
炎の動きは温めている時は ゆらゆら動かす(最初から一点集中しすぎると温度差が生じる)
火力調整 はじめは広く、ロウが溶け始めたら一点集中に切り替えます。ガスとエアの手元の弁を操作することで火力調整をします。

ロウは「金属全体が温まってから」溶けるものなので、「ロウに直接火を当てる」のではなく、地金をしっかり温めることが大切です。

おすすめの練習法:
ロウが「スッ」と流れる瞬間を観察して感覚をつかみましょう。
最初は距離感と炎の動きの練習を。

◆都市ガス用バーナーの特徴◆
都市ガス(13A、12Aなど)=メタンが主成分
発熱量は 比較的低め(プロパンガスよりも熱量が小さい)
火の性質は やや柔らかく、広がる感じの炎
接続方法は 家庭用ガス栓 or ガスコード使用(ボンベは不要)

◆熱が上がらない時は◆
地金全体がまんべんなく熱されるまで少し待つ
耐火レンガで囲って“炉”を作る
外気に熱が逃げないように、耐火レンガやファイバーブロックで囲いを作ると、火力が効率よく届く
火の先端じゃなく“横の温度帯”を使う
直接火の芯を当てるよりも、炎の少し外側で全体を温めてからロウに熱を流す

金属の色の変化や、ロウの様子を観察してコツを掴めるように練習してみましょう^^

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