あなたはジュエリーをどうやって購入しますか?
多くの方は、店頭に並んでいるお気に入りのデザインを見つけて購入することでしょう。
店頭の商品はすでに完成されているため、その中から自分の予算や好みに合うものを選び、購入に至ります。
一方で、ジュエリーを「注文する」という方法もあります。これは特別なジュエリーが欲しいときに選ばれる方法で、以下の2つに分けられます。
フルオーダー:「ゼロから作る完全オリジナル」
デザイン、素材、石の種類や配置をすべてお客様の好みに合わせて製作します。
セミオーダー:「既成デザインに自分の好みをプラス」
石を変えたり素材を変更したりすることで、特別感を加えます。
また、ジュエリーを加工して再活用する方法もあります。たとえば、サイズ調整や石の付け替え、デザイン変更を行うことで、新しい気持ちでジュエリーを楽しむことができます。
<売買と契約の違い>
売買とは、すでに完成された商品を購入する行為です。たとえば、バッグやアクセサリーをお店で直接選び、その場で購入するような場合です。この場合、返品や交換も店舗のルールに従って可能なことが多いです。
契約とは、自分だけの特別なものを作るために注文する行為です。たとえば、名前を刻んだオリジナルジュエリーや、サイズをぴったり合わせたドレスなど。この場合、注文後に作られるため、キャンセルや返品は基本的に難しいです。
簡単に言えば、
売買は「完成品を買うこと」、契約は「特別なものを注文して作ること」です。ジュエリーにはこの両方が当てはまります。
◆ジュエリーを選ぶポイント
ジュエリーは高価な買い物です。失敗しないために、以下のポイントを考えてみましょう。
背景:どのシーンで使うのか(セレモニー、ビジネス、普段使いなど)
きっかけ:プレゼントか、自分へのご褒美か
素材や石の好み:ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、カラーストーンなど
デザインの具体的な要素:シンプル、華やか、個性的など
予算:無理のない範囲で選ぶ
「特に考えたことがない」という方は、店頭で直感的に選ぶのが楽しいかもしれません。
一方、じっくり考えたい方は、選択肢を絞りすぎず、柔軟に対応するのがポイントです。
注文=「契約」を成功させるために
オーダーや加工の際は、製作する相手との意思疎通がとても大切です。以下の点に注意しましょう。
製作者が自分の要望を理解し、最善を尽くしてくれるか
無理な注文に対して、事前に適切なアドバイスをしてくれるか
トラブル防止のために記録をしっかり取っているか
ジュエリーは繊細で貴重なものです。そのため、注文や加工には慎重な打ち合わせが必要です。お互いが納得のいく形で進めることで、長く愛用できる素敵なジュエリーが生まれるでしょう。
◆ジュエリーをつくる側の心得
作り手の皆さんは、このようなお客様のご要望を受け止め、自分を選んでくれたことへの感謝と、期待を裏切らないよう努力しましょう。
完成品はベストの状態で送り出し、注文品は、技法的、あるいは技術的にできないことは素直に難しいとお伝えすることも必要です。
大切な品物をお預かりする際には、記録と取り扱いにも注意しましょう。
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