来月、貴金属装身具技能士の3級の検定試験が行われます。
受検される方が検定前に練習をするため、初めに作ってもらうのは
「パイプ」です。
パイプは、筒。ストロー状の素材のこと。
ラウンドの石枠や金具などを作る際に利用します。
今回は、WEB講座から抜粋して掲載しています。
パイプの作り方手順
1 板を作る
地金をなまします
画像は、角棒を叩いて必要な横幅になるようにしたところ。

金床の上で叩いて、必要な幅に整えていきます。
板があれば、ローラーで延ばし広げます。
ローラーは横幅に限界があるので作りたい寸法になるように計算して金床で板を作ります。
パイプの大きさは、直径×3.14(円周率)で、必要な板の幅が計算できます。
2 芯金を当て、丸くします

芯金をあてて、板を丸く筒状にします。

はじめは芯金に巻き付けるように。
そのあと溝台を上手く利用して、芯金に沿わせます。
色々な太さの芯金があえば、様々な太さのパイプが作れます。

3 サイズを整える
筒になった地金の合わせ目を、一旦ロウ付けしましょう。
その後、線引き板で必要な大きさに整え延ばします。
片側先端は、線引き版に通すので、ワイヤーを作るときと同様に細く削ります。
制作例
パイプは、石座などによく用います。
内側に入れ込んだパイプの石座(レール留め応用)

※受講生作品
連ねて共有爪のネックレスに。

※受講生作品
3級を受検するレベルの方が知っておくべき技術の一つですので、
機会を設けて作ってみましょう。
作業の流れは、ぜひ教室で挑戦してみてくださいね。
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