指輪のサイズ直し(月曜定期便13)

チェーン切れと指輪のサイズ直しは修理の代表のようなものです。
前回に引き続き、代表的な修理について書きますね。(WEB講座を短くまとめなおしました)

◆チェックポイント

1.何号から何号に変更するのか。
2.金性の確認。(K18、Pt900、SV925など)
3.ロウ目がどこにあるか。
4.石が留まっているか、外せるか。石に傷があるか、どの位置にあるか。

◆サイズ直しをする場合の方法

サイズ直しをするときは、1号ごとに1mm延ばしたり、縮めたりします。

内径の1号分は1/3mmなので、円周にすると約1mmになります。

この場合、寸法として大切なのは内径です。
指輪(あるいは丸い形状のパーツ)を継ぎ足して大きくする場合は図のようにします。



サイズ直しの時、1号につき1mm程度の同じ金性の板状の地金を
切った部分に挟んで外側に少し飛び出したくらいの量でロウ付けします。
図のように、外周の方が長さが必要なので、軽く叩いて微調整します。

小さくする場合は、
おなじく内周1mm=1号で地金を切り取り、腕をロウ付けし直します。

◆注意事項

・デザインにより、指輪の丸が崩れる(楕円になる)場合があります。
・リングの厚みに差が生じます。
・使うロウによっては、ロウ目が目立つ場合があります。
・火を当てますので石が入ったままだと石の破損の可能性があります。
金、プラチナの場合は、石が留まっている状態のまま直しが可能なものもあります。
その際は、石に熱が回らないように断熱する方法で、石を保護します。
(断熱材を使う、濡れたティッシュで保護する、水に浸すなど)
・石に傷があるかどうかは事前に確認が必要です。
・シルバーの場合は全体に熱が入るため、石は外さねばなりません。
石が外せないふくりん留めや、埋め込みのものは火を使うサイズ直しが出来ません。
・パールなど接着のものは、接着を外し、サイズ直しを終えたあとで再度接着します。
・サイズが変わることで円の形が変わり、石の留めが緩んだり圧迫することも生じます。
・熱や急冷により割れが生じる危険性があります。

修理はリスクを伴う作業です。預り品の場合は破損の可能性もあることを伝えておきましょう。

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